ストップ!意外と見落としがちな一時停止の標識についてのまとめ
2016/02/04
kaori7
路面電車の走る地域でよく見る、青にV字の様な標識。この標識の意味はなんでしょうか?電停の表示かも・・・と思いがちですが、これは『安全地帯』の標識です。今回は、この安全地帯の標識について調べてみました。実際この標識を見たことの無い人も、一緒に確認しましょう!
道路を安全に使用するために必要な標識。ちょっ思い出すだけでもたくさんありますよね。そもそも標識にはどんな種類があるのでしょうか?安全地帯とその標識を調べる前に、標識にはどんなものがあるのかを調べておきましょう。
標識は、大きく分けて『本標識』と『補助標識』とがあります。
本標識には、次の4種類があります。
・案内標識・・・道路利用者に目的地や通過地への方向や距離などを示す標識です。
【例:県名や市町村名、高速道路の入り口など】
・警戒標識・・・道路及び沿道に注意する点があることを示し、運転者に必要な減速などを促す標識です。
【例:落石のおそれあり、幅員減少など】
・規制標識・・・車両や歩行者に対して、通行の禁止や制限などを行う標識です。
【例:通行止め、一時停止、自動車専用など】
・指示標識・・・交通に関して必要な地点の指示をする標識です。
【例;横断歩道、優先道路など】
本標識
これに対して補助標識は制限の始まりや終りを示したり、時間を示したりと、本標識の情報に追加の情報を示す役割をしています。
それでは、安全地帯の標識は、上記の内、どの種類になるでしょうか。安全地帯の標識は、必要な地点を示しているため、「指示標識」になります。
安全地帯の標識
『安全地帯』とは、路面電車の乗降客や道路を横断する歩行者の安全確保のために設けられた場所で、道路上の交通は規制されています。電停では、プラットホームになっている場合も多いのですが、充分な広さが確保できない場合や交差点が近い場合はプラットホームを設けず、標識を立てます。
電停と安全地帯標識
安全地帯の標識はお分かりいただけましたか?
実は安全地帯には標識以外にも道路標示で表されています。標識の場合と同じく、プラットホームが造れない場合は、黄色のラインの内側に白いラインで囲んだ四角いエリアを造ります。これが安全地帯の道路標示です。
安全地帯の道路標示
安全地帯には、いくつかの注意点があります。
①車両は安全地帯に侵入してはいけません。
②安全地帯の左側と、その前後10m以内は駐停車禁止です。
③歩行者のいる安全地帯のそばを通る時は、徐行しなくてはいけません。
路面電車が、安全地帯で乗客の乗り降りのために停車していたら徐行です。
前方に安全地帯があったら、以上のようなことに注意してくださいね。
黄色のラインと白いラインで囲まれた安全地帯。実は、多くの人が安全地帯と間違える道路標示があります。
白いゼブラソーンの周りを黄色いラインが囲んでいます。これは、安全地帯ではなく『立ち入り禁止部分』です。車はどんな場合であっても、立ち入り禁止部分に進入することは禁止されています。
この道路標示は、対向車と接触する危険のある場所に設けられます。
立ち入り禁止部分なので、これは違反です。
白いラインで囲まれたゼブラゾーンの真ん中が抜けている『停止禁止部分』。これは車と路面電車は、この表示内で停止する恐れがある時は、この中に入ってはいけないことを表しています。安全地帯と違うのは、ここに停止しなければ通行しても良い、という点です。
主に消防署の前などに設けられます。
停止禁止部分
白いラインで囲まれたゼブラゾーンは、導流体です。導流体は、車の誘導をするために設けられています。基本的には導流体の上は通らないようにしますが、前方に障害物がある時などは、通行できます。
改めて見ると、安全地帯とは全く違うことが分かりますね。
導流帯
いかがでしょうか。車の立ち入りが禁止されているのは、『安全地帯』と『立ち入り禁止部分』です。規制されている内容は同じですが、名前を間違えないようにしたいですね。
路面電車のある地域などでよく見かける安全地帯と、安全地帯を表す標識についてご紹介しましたが、いかがでしたか?安全地帯は、教習所では勉強したけれど、実際見たこと無いな・・・と言う人も多いのではないでしょうか。自分が運転する範囲には、安全地帯は無いから知らなくてもいいや、と思わずに、もう一度調べておいても良いのではないでしょうか。
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