知っていますか？車検切れの車を運転すると罪に問われます！

毎日車を運転する方や車屋さんで車検を受けている方なら、車検が近付いた通知などで車検の時期を意識しますよね？
ですが、たまに運転する人やユーザー車検の人はなかなか車検を意識しにくいものです。
万が一、車検切れになった場合、罪に問われるのでしょうか？

答えは「車検が切れているだけなら罪に問われません」。
問題なのは『車検切れの車を運転すること』です。
そうなのです。車検切れの車を運転すると罪に問われます。
それは一体どういうことなのでしょうか。

では、なぜ車検切れの車を運転すると罪に問われるのでしょうか。

日本では道路交通法や道路運送車両法など、交通ルールに関する法律がたくさんあります。
そのおかげで日本の車社会の秩序を守っていると言えます。
実際、違反車両も事故も無くなりませんが、それでも誰もが平等に罰則を受けるのである程度の秩序が保たれています。

日本では一部のバイクや軽車両などを除いて、公道を走る車両は全て車検を通す決まりになっています。
車検切れの車を運転した場合は道路運送車両法の無車検車運行という法律に引っかかるため、その法律にのっとった罰則を受けることとなります。

では、車検切れの車を運転するとどんな罰則があるのでしょうか。

先ほども述べたように車検切れの車を公道で運転すると違法になり、罰則を受けます。
車検切れの車の運転の場合は道路運送車両法の無車検車運行に違反していることになりますので、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金の罰則を受けることとなります。

それだけでなく、車検切れの車のほとんどが自賠責保険も切れています。
自賠責保険が切れた車を運転していたら、自動車損害賠償保障法違反になって、更に罰則が追加されます。
前述の罰則に加えて、一年以下の懲役、または50万円以下の罰金を科されることとなります。

もし車検切れの車を運転中に事故を起こしたら、自動車保険が無効になるので一切補償されませんし、５０万円の罰金と一発免停になる可能性が非常に高いです。
こうなると取り返しがつかないことになりますので車検切れの車を運転するは絶対にやめましょう。

では、車検切れの車を再び運転するにはどうすればいいのでしょうか。

車検切れの場合、選択肢は３つです。
車検を通すか、廃車にするか、もしくは転売するかの３つです。
今回は再び運転するために車検を通す選択の場合をご紹介します。

車検切れの車を車検に出すのは、有効期限内の車と特に違いはないです。
つまり特別な手続きの必要はありません。
ただし公道を走れないという点で注意しなければなりません。

車検切れの車は公道を走れないので、そのままでは運転して車屋さんや車検場に持ち込むことができません。
今から紹介する二つの方法のどちらかをする必要があります。

まずはじめに、車検をお願いする業者に頼んで積車で運んでもらう方法です。
積車で引き取ってもらい、そのまま車検をしてもらいましょう。

もう一つの方法は市役所で車検切れの車につける仮ナンバーと取得して、自分で運転して乗っていく方法です。
ユーザー車検の場合や車検業者に自分で持って行く場合は、こちらの方法がいいと思います。

仮ナンバーを借りに行くには少々準備が必要です。
まず、事前に自賠責保険に入る必要があります。保険期間は乗用車なら２年、商用車なら３年ですが、車検に時間がかかることも考慮して２５ヶ月、商用車なら１３カ月分入りましょう。

次に、その保険証書と車検証を持って、自分の住んでいる自治体の市役所の市民課に行き、仮ナンバーを申請してください。
「車検切れの車を車検に出すため」と説明すれば通ります。

５日程度有効なナンバーと運行許可証をその場で発行してくれるので、車の前後に装着すれば公道走行可能です。
仮ナンバーは車検が終わったら、仮ナンバーと運行許可証を市役所に返せばおしまいです。

いかがでしたか。

車検切れの車を運転するにはいくつかの手順を踏まなければいけません。
間違っても、車検切れのまま、公道で運転してはいけません。

車検切れのまま運転して罰則を受けると免許停止処分が下ることもあるため、トラックやタクシーなど運転がメインの職種や車を使う営業職、車関係の仕事に従事している人など職種によっては会社を解雇される最悪の場合もあります。

たかが、車検切れと思うかもしれませんが、うっかりでも運転してしまうと法律違反として、厳しい社会的制裁を受けます。
しばらく車を運転していなかったり、ユーザー車検の人は車検切れでないかを必ず確認してから運転するようにしましょう。