スパークプラグ？プラグかぶり？今更聞けない！プラグかぶりって何？

『スパークプラグ』と言う部品、聞いたことありますか？エンジンのシリンダー1つに対して、1つ取り付けられている部品です。スパークプラグガソリンに直接火花を飛ばす、ライターのような役割をしています。

スパークプラグの中心電極と接地電極の間に、2万から3万ボルトの電圧が加わると火花が発生します。この火花が混合気に着火し爆発が起こります。
スパークプラグは、燃焼室内に直接顔を出している為、非常に過酷な状況で仕事をしていることになります。その為、定期的な交換が必要になります。

実は、このスパークプラグは様々なサイズがあり、それぞれ適合するエンジンが異なります。間違って長さの合わない物を付けてしまうと、ピストンに穴を開けてしまうなどのトラブルにも繋がります。
自分で交換したい場合は、型番や車種を良くチェックして、サイズ間違いなどが無いようにすることが大切です。

スパークプラグは、先端の形状や金属の違いによって3種類に分けられます。

【レジスタープラグ】
レジスタープラグは、プラグ内にレジスター（抵抗）を内蔵した物。電極にはニッケル合金が使用されている場合が多く、コストが安いのが特徴です。
しかし、ニッケル合金は柔らかい為、電極の先端を細くすることができません。その為、安定した火花が作りにくい、というデメリットがあります。

【白金プラグ】
白金プラグは、電極に白金を使用した物です。高価なものが多くなりますが、電極を細くすることができるので、電力を一点に集中させることが可能になります。すると、大きな火花を作ることができるようになります。
また耐久性にも優れています。

【イリジウムプラグ】
イリジウムプラグは、電極にイリジウムを使用した物です。白金プラグよりも、電極を細くすることができ、安定した大きな火花を作ることが可能です。
イリジウムは耐久性が高いので、高価ですが劣化しにくいのが特徴です。

車のトラブルで『プラグかぶり』と言うものがあります。
プラグかぶりは、スパークプラグに燃料や水分が付着することで、火花が飛ばせなくなりエンジンがかからなくなることです。

プラグかぶりが起こりやすいのは、燃料が出すぎて混合気が濃くなっている時やエンジンが温まっていない内にエンジンを切った時。車を少し移動させただけでエンジンを切った時などは、要注意です。

コンピューター制御された車では、プラグかぶりは起こりにくいと言われています。燃料の出過ぎによるプラグかぶりは起こりにくくなりましたが、一方で水滴によるプラグかぶりは起こる恐れがあります。
寒い時期に少しだけ車を動かしてエンジンを切ったとします。すると、シリンダー内には水蒸気が残ってしまいます。この水蒸気が結露し、プラグに付着してしまいます。

もし、車を少し動かすだけ、というような時はエンジンが温まるまで待つか、少しドライブして戻ってくるなど、水蒸気が残らないようにした方が良いでしょう。

スパークプラグが湿ってしまって、火花が飛ばせなくなるプラグかぶり。具体的にはどの様な症状が出るのでしょうか？

スパークプラグから、火花を飛ばせなくなると、燃料に着火出来ません。すると、キーをひねってセルモーターを回しても、エンジンが掛からない、という症状が出てしまいます。
また、エンジンが掛かったとしても回転数が安定しない、回転数が上がらないなどの症状が出ることもあります。

朝、出かけようとしてエンジンが掛からないと焦ってしまいますよね。
それでは、プラグかぶりになってしまったら、どうすればいいのでしょうか？実は、プラグかぶりを解消する方法は簡単！

プラグかぶりを解消する方法。それは、キーを回しながら、アクセルを踏み込むだけ！
一度エンジンが掛かれば大丈夫です。

そしてエンジンを切る時は、エンジンが十分に温まっているか確認すると、プラグかぶりを防ぐことができます。もし、プラグかぶりが頻繁に起こるようなら、一度点検してもらった方が良いでしょう。

エンジンの着火装置、スパークプラグと、スパークプラグのトラブル、プラグかぶりについて調べてきましたが、いかがでしたか？
コンピューター制御されている今の車は、燃料の供給が安定しているため、プラグかぶりが起こりにくいとされています。しかし、それでもプラグかぶりは起こってしまいます。
もし、プラグかぶりに陥ってしまったら、落ち着いて対処して下さいね！