2016/04/10
alcedo
酒気帯び運転や酒酔い運転。厳罰化された今でも、飲酒運転で検挙される人がいるのも事実です。飲酒運転は絶対にダメ。では、飲酒運転した人の車の同乗者になってしまったら、どうなるのでしょうか?今回は、飲酒運転と、同乗者に科せられる罰則について調べてみました!
だんだんと厳罰化のい進んできた飲酒運転。誰もが飲酒運転はいけないことだと分かっているのに、未だに飲酒運転で検挙される人がいるのも事実です。では、その飲酒運転にはどのようなものがあるのでしょうか。
飲酒運転の一つに酒気帯び運転があります。血中のアルコール量が1ml中に0.3mg以上、または呼気に含まれるアルコール量が1ml中に0.15mg以上で運転した場合に、酒気帯び運転とされます。
飲酒運転と同乗者
酒酔い運転も、飲酒運転の一つです。酒酔い運転は、血中や呼気に含まれるアルコール量は関係ありません。酒気帯び運転の基準内のアルコール量であったとしても、正常な判断ができないほど酔っぱらっていると、酒酔い運転となります。
また、酒酔い運転は、飲酒運転よりも重い罪の飲酒運転になります。
アルコール濃度の基準がある酒気帯び運転と、アルコール量は関係ない酒酔い運転。この2つの飲酒運転には、それぞれ罰則が異なります。それぞれの罰則を見てみましょう。
飲酒運転と同乗者
飲酒運転の内、酒気帯び運転には、アルコール量によって2段階の罰則が設けられています。
・アルコール濃度0.15mg~0.25mg
【刑罰】3年以下の懲役、又は50万円以下の罰金
【違反点数】13点
・アルコール濃度0.25mg以上
【刑罰】3年以下の懲役、又は50万円以下の罰金
【違反点数】25点
先述しましたが、酒酔い運転の場合は、酒気帯び運転よりも重い罰則が科せられます。
【刑罰】5年以下の懲役、又は100万円以下の罰金
【違反点数】35点
飲酒運転の同乗者にならない様に、アルコール分解時間について知っておく必要がありますね!
それでは、飲酒をした場合、どの位の時間を空ければ運転可能になるのでしょうか?
それは、体内に残ったアルコールの分解に、どの位の時間がかかるのかを把握しておく必要があります。
下のグラフを見てみましょう。
飲酒運転と同乗者
血中アルコール濃度の変化を表したグラフ
このグラフを見ると、アルコールが分解されるまで約5時間はかかることが分かりますね。また、アルコールの分解には、以下のように言われています。
一般的な日本人であれば1時間に4gを分解できると言われています。
これは、日本酒1合もしくはビール500mLを飲酒した場合、完全に分解するには5時間ほどかかる計算になります。
アルコールの分解には、時間がかかります。運転しない同乗者だからといって、安心してはいけませんね。
この量の飲酒でも、アルコール分解に5時間です。たくさんの量のお酒を飲んだら、それだけ時間がかかりますね。自分ではアルコールが抜けたと思っても、まだ呼気や血液からアルコールが検出されるかもしれません。うっかり飲酒運転をしないように注意も必要ですね。
飲酒運転の車に乗ってしまった場合、同乗者も罪に問われるのでしょうか?
実は、自分が飲酒運転していなくても、運転する人にお酒を勧めたり、同乗者になった場合も、罰則があるんです!
飲酒運転をした本人よりは軽くなりますが、それでも同乗者の罪は重いものです。それでは飲酒運転の同乗者に課せられる罰則を見ていきましょう!
飲酒運転の同乗者も罪に問われます!
・運転手のアルコール濃度0.15mg~0.25mg
【刑罰】同乗者は2年以下の懲役、又は30万円以下の罰金
【行政処分】同乗者は最低90日間の免許停止
・運転手のアルコール濃度0.25mg以上
【刑罰】同乗者は2年以下の懲役、又は30万円以下の罰金
【行政処分】同乗者は最低2年間の免許取り消し
同乗者も罰金と刑事罰が科せられます。
運転手が酒酔い運転の場合、同乗者への罰則も、酒気帯び運転の時より重くなります。
【刑罰】3年以下の懲役、又は50万円以下の罰金
【行政処分】最低3年間の免許取り消し
ここで注意しなくてはいけないのは、刑罰はもちろん、同乗者であっても免許停止だけでなく、免許証の取り消し処分を受ける、と言うことです。
飲酒運転と、その同乗者についてまとめてみましたが、いかがでしたか?飲酒運転は人の命を奪う、重大な事故を引き起こすことにも繋がります。また、その同乗者も重い罪に問われることが分かりましたね!
同乗者は、自分は運転しないから大丈夫、と安心してはいけません。同乗者であったとしても、運転手のアルコール濃度などによって、罪が変わってきます。飲酒運転はもちろん、その同乗者にならないように気を付けたいですね!
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