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バッテリーブースターケーブルの正しい使い方をご存知ですか?

バッテリーが上がってしまった場合、応急処置の方法として故障車と救援車のバッテリーをブースターケーブルで接続させるジャンピングスタートという方法があります。この時、適正なブースターケーブルで正しい接続を行う必要があります。その方法をご紹介したいと思います。

バッテリーが上がってしまったら

車のエンジンをかけようとして、イグニッションキーを回しても
何も反応しない。もしくは、キュルキュルという頼りない音がして
エンジンが始動してくれない。
原因は、バッテリー上がりかもしれません。

車に搭載されているバッテリー

こうなってしまったら、どうしたらよいのでしょうか?
JAFの会員になっていれば、JAFを呼ぶという方法が
ありますが、救援に来てもらうまでに時間がかかる
場合もあります。
重いバッテリーを買いに行くには車が必要だし・・・。
そんな時に、役に立つ方法をご紹介したいと思います。

応急処置で役に立つバッテリーブースターケーブル

バッテリーが上がってしまったときに恒久的な対処としては、バッテリーを
交換するという方法がありますが、とりあえずその場をしのぐ方法として
バッテリーブースターケーブルを使った応急処置があります。

ブースターケーブルを使った応急処置

写真のように故障車のバッテリーと救援車のバッテリーをバッテリー
ブースターケーブルで接続することによって故障車を始動させる。
これをジャンピングスタートといいます。
ブースターケーブルがあればこのような応急処置ができますが、
そのためには適正なブースターケーブルを用意して、正しい接続を
行う必要があります。

バッテリーブースターケーブルってどんなもの

それでは、バッテリーが上がってしまった時の強い味方
バッテリーブースターケーブルがどのようなものかご紹介
したいと思います。

バッテリーブースターケーブル

写真がバッテリーブースターケーブルです。構成としては、
赤と黒の2本のケーブルになります。それぞれのケーブルの
両端には、ワニ口と呼ばれる洗濯バサミのようなものが
ついています。
バッテリーブースターケーブルには流すことができる電流の
許容最大値がありますし、長さも関係しますので確認が必要です。

ブースターケーブルの仕様

モノタロウのサイトに掲載されていた
大自工業のバッテリーブースター
ケーブルの仕様です

バッテリーブースターケーブルを選ぶ際のポイントは大きく
3つあります。
1:電圧値
   一般的な乗用車の場合は12V。一部の大型乗用車や
   トラックなどの場合は24Vの場合があります。
2:電流値
   目安として軽自動車であれば、50~80A。普通乗用車で
   あれば100Aぐらい、大型車であれば120A~といった
   具合です。
3:ケーブル長
   これは、使用するシーンにならないとわからないと思います。
   少し長め(5m)ぐらいのブースターケーブルを用意しておくと
   よいのではないでしょうか。大は小を兼ねるといいます。

実践!バッテリーブースターケーブルを使ってみよう

それでは、実際にバッテリーブースターケーブルをつなぐ方法を
順を追って説明します。

まず、救援にあたる車両と故障車のバッテリーがバッテリーブースター
ケーブルで接続できる位置に、近づけます。 この時、故障車側は
ヘッドライトやエアコン、ルームランプ等をOFFにします。

ヘッドライトやエアコン、ルームランプ等をOFF


1:バッテリーブースターケーブルの赤色を故障車のバッテリーの
  プラス側ターミナル端子につなぎます。
2:赤色のバッテリーブースターケーブルのもう一方を救援車の
  バッテリーのプラス側ターミナル端子につなぎます。
3:次に、バッテリーブースターケーブルの黒色を救援車の
  バッテリーのマイナス側ターミナル端子に接続します。
4:最後に故障車にバッテリーブースターケーブルの黒色を接続
  しますが、故障車側のバッテリーブースターケーブルは、エンジンの
  金属部分に接続します。

ブースターケーブルのつなぎ方

上の図のようにブースターケーブルの接続がすべて完了したら、
救援車のエンジンを始動します。接続が完了してから、5分程度は
救援車をアイドリングさせてから、故障車のエンジンを
始動させます。セルモーターは、10秒以上回さないようにします。

エンジンを始動させる

エンジンが始動したら、ブースターケーブルを取外します。
バッテリーブースターケーブルの取外し手順は接続と
逆になります。
まず初めに故障車のブースターケーブルの黒色から取り外します。
次に、救援車に接続されているブースターケーブル黒色を取り外します。
続いて、救援車に接続されているブースターケーブル赤色を取り外します。
最後に、故障車に接続されているブースターケーブル赤色を取り外して終了です。

なぜ最後に故障車のエンジンの金属部分にケーブルをつなぐか?

故障車のバッテリーは弱っているので最後に故障車の
バッテリーのマイナス側ターミナル端子に接続すると火花が
飛ぶ可能性があります。最悪のケースでは、バッテリーの
水素ガスに引火して爆発する可能性があります。
この状況を避ける為に、一番最後の接続はバッテリーから遠い
エンジンの金属部分に接続するのです。

エンジンの金属部分に接続

JAFが掲載している「クルマのバッテリー上がりと
応急処置」にあるバッテリーブースターケーブルの
つなぎ方の動画です。

バッテリーのつなぎ方

バッテリーはトランクだけとは限らない

さて、ジャンピングスタートを行うために接続する
バッテリーが搭載されている位置ですが、必ずしも
フロントのエンジンルーム内とは限りません。
マツダの旧型ロードスターは、前後の重量配分を
50:50にするため、エンジンルームではなく後ろの
トランク内の右端にあります。

トランクに搭載されているバッテリー

ジャンピングスタートを行う為にバッテリーブースターケーブルを
接続する際は、下の写真のように救援車と故障車を前後で接近
させるようになります。

トランクにバッテリーが搭載されている車との接続

バッテリーブースターケーブルについてのまとめ

バッテリーは、充電が不十分であると劣化が進んでしまうようです。
車のエンジンを定期的にかけるなどして、バッテリーが上がって
しまわないようにする事が大切だと思いますが、バッテリーブースター
ケーブルを使った正しい応急処置方を知っておくと不測の事態が
おきてしまっても対処が出来ると思いますので、頭の片隅に留めて
おいて下さい。

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