ヘッドライトが曇ってきた~ ヘッドライトの磨きはどうすればいい?
2016/06/14
echigoya.t
ヘッドライトの光軸調整の重要さをご存知ですか?対向車への迷惑ばかりでなく、交通安全上も大切な整備です。しかもやり方さえ理解すれば、DIYで調整整備することも可能で、整備手帳に記載もできます。ヘッドライトのみならずフォグランプも光軸調整するのがベターです。
ヘッドライトを下向きにしていても対向車にパッシングされるようになったことは、ありませんか?
ヘッドライトライトをつけて愛車の前から見ると、ヘッドライトを下向きにしているにもかかわらず片側のヘッドライトだけ眩しいと思ったことは、ありませんか?
そういう時は、愛車のヘッドライト光軸が狂っている可能性が高いのです。
片側だけ眩しい
光軸調整不足で、片側だけ眩しく見えるヘッドライト
今回は、そんな愛車の主にヘッドライトを適正に自分で調整する方法を皆さんと学んでみたいと思います。
と言いながらですが、今までにヘッドライトの光軸調整をした覚えのあるドライバーは、どのくらいいるでしょうか?
想像ですが、ほとんどいらっしゃらないと思います。
筆者も、そうでしたから・・・・
対向車からのパッシングも、”ハイビーム?”、”ネズミ取り?”までは考えを巡らせても、ヘッドライトの光軸ズレとまでは普通考えがおよびませんよネ!
現実に、ヘッドライト光軸調整をやっていない人がほとんどだそうです。
だいたいDIYでどうやるのかよく分からないですし、DIYに限らずバルブ(電球)交換を販売店でする場合でも、ヘッドライト光軸調整はバルブ取り付けとは別料金になっていることが多いので、やらないで済ませる例が多いようです。
それはつまり…ヘッドライトの光軸調整をやっていなくても問題ない?ということなのかと思うと大間違いで、光軸未調整は車検で撥ねられることもあるんです。
バルブ(電球)交換の例を挙げましたが、ヘッドライトの光軸ズレの原因の一番はハロゲンランプをHID化するなどのバルブ交換だとも言われています。
何故かというと、光源の位置が純正ハロゲンと完全にピッタリ同じというわけではない上に、もともとハロゲンを前提に設計されている純正のリフレクターが、HIDで光量の大幅アップに対応しきれないためなのです。
これは特にHIDへの交換で光量が大幅にアップすることによって、グレア光、上方散乱光なども出やすくなり、対向車に迷惑な光が飛びやすくなる例ですが、純正ハロゲンから社外ハロゲンへの交換でも、ハロゲンからLEDバルブに換える場合にも、やはりヘッドライトの光軸調整は必要と考えるのが妥当です。
ヘッドライトだけでなく、フォグも光軸調整する必要があるんでしょうか?
フォグの場合にも、交換したバルブの光源位置は純正とまったく同じではないので、交換後は光軸調整したほうがいいということになります。
HIDフォグ化したらなおさらで、上方散乱光がキツく出やすくなるので、光軸を全体的に下げる、という調整をやったほうがいいようです。
確かにフォグがメチャクチャ眩しい対向車っていますよネ・・・・!
HIDフォグ光軸調整
いよいよ、ヘッドライトを交換した場合に自分で正しい光軸に戻す方法を調べてみます。
前述したとおり、ヘッドライトの光軸がズレたままだと対向車に迷惑がかかるのですから、確実に作業しましょう・・・・!
ヘッドライトの光軸調整作業の前に、「あなたの愛車には、『マニュアルレベライザー』は装備されていますか?」
後ろに重たい荷物を積んだ場合などに、ヘッドライトの光軸が上向きになってしまうのを下方向に調整するためのレベライザーのことです。
オートもあるんですが、愛車に写真のようなダイヤルが付いているのは手動の「マニュアルレベライザー」が装備されているってことです。
レベライザーは光軸調整とは違い、あくまでも一時的に光軸を下げるためのものです。
本来の光軸調整の作業はヘッドライト側でやるんものですんで、レベライザーの設定を「0」に戻しておかないと「基準がズレてしまう」ことになります。
マニュアルレベライザーならダイヤルで調整し「0」にしておきます。
これで光軸調整前の準備の➀はOKです。
➀ということはまだ準備が必要なのです。
ただし、あと一つです。
その準備②とは、カットラインをマーキングしておくことです。
このラインを予めマーキングすることにより、そのあとでバルブ交換して、「最初の純正のカットラインに合わせるように」ヘッドライトの光軸を調整していけばいいということになります。
そうやれば純正と同じヘッドライトの光軸に戻せるんです。
順番的には「純正のカットラインをマーキング」→「バルブ交換」→「ヘッドライトの光軸調整」という流れになりますね。
さてそのカットラインのマーキング方法ですが、壁とか白いボードにヘッドライトの光を当ててみればいいのです。
このとき至近距離だと誤差が大きくなるので、距離は遠いほうが理想です。でも遠すぎると照射が弱くなるので、3メーター程度がいいかも知れません。
それと壁に対して車体を垂直にして、真っ直ぐ光を当てるのもポイントです。
そしてこの状態で、交換前のカットラインをテープ等でマーキングします。
このときカットライン上の、左上がりのラインが立ち上がるL字の部分(エルボー点)を2箇所マーキングしておくといいですよ。
カットラインを全部マーキングする必要はありません。
ここまで来て初めて、マーキングした位置から車を動かさずにバルブを交換します。
そして再び照射して配光をチェックします。
今回の光軸調整の場合、わずかながらテープの位置より上まで光が飛んでしまっていますね。
それでは、このズレを合せて行きましょう・・・・!
どうやって光軸を動かすかというと、ボンネットの中、ヘッドランプの裏に光軸調整用のネジが2箇所ありますので、それを探します。
「リフレクターを上下方向に動かすネジ」と「左右方向に動かすネジ」の2箇所が中央のバルブ裏(ここでは丸く黒いカバー)の対角上に白く見えています。
この2本のネジでリフレクターを上下左右に動かし、光軸調整するわけです。
ただしこの光軸調整ネジは対角線上に配置されているので、「上下だけ動かそうとしても、リフレクターがナナメに動く」きます。
よって、左右方向も微調整が必要となるのです。
一番いいのは、一気にたくさん動かすと光軸がメチャクチャになってしまいますので、壁の照射を見ながら少しずつ回して光軸調整します。
交換前にテーピングしたカットラインにこのように合わされば、対向車に迷惑なくきちんと路面を照らすようになるので明るくもなります。
これでヘッドライトの光軸調整は、完成です。
どうですか?できそうですよネ・・・・!
頑張ってみましょう!
自分のためのみならず、数々の対向車のためですから!!
ライト光軸設定の仕方
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