試乗できない幻のスポーツカー!?ホンダS360とはどんな車?
2015/12/15
ゴンタ
小型ミニバンから大型ミニバンまで、あらゆるミニバンがある日本のミニバン市場。特に役員車などで人気の高い、高級ミニバン市場にメルセデス ベンツ Vクラスが、新型で殴りこみをかけてきました。そのVクラスに試乗してみましょう。試乗を通して評価なども検証します。
メルセデス ベンツ Vクラスとはどんな車なんでしょうか。Vクラスの試乗をレポートする前に、その概要を簡単に紹介します。
初代Vクラスは1998年に商用車として販売開始され、2004年発売の2代目からは「ビアノ」の名称で販売されました。その後のマイナーチェンジから元の「Vクラス」へ名称変更され2014年まで販売されました。3代目モデルは2014年1月からの発売で、日本国内では2015年10月に新型Vクラスの発表・予約受付となり、販売は来年2016年1月からの予定です。
乗用車と商用車に分かれている開発部門で、Vクラスを担当する商用車開発スタッフたちには、その用途やニーズを役員車やファミリー・レジャーユースを対象にし、メルセデスの乗用車と変わらないくらいの仕様に仕上げたという思いがあるそうです。それがこの記事のテーマの「リアル・メルセデス」なのです。
Vクラスのボディは全長の違いで「ベース」「ロング」「エクストラロング」と3タイプがあり、4グレードに分かれます。また日本仕様のVクラスのパワートレインは2.2L 直列4気筒 ターボディーゼルのみとなります。
15.3km/L
Vクラスのような大型ミニバンで、この燃費は素晴らしいのひと言ですね。ましてやディーゼルエンジンで燃料は軽油ですから、なおさら素晴らしいです。
Vクラス 220 d 5,350,000円
トレンド
Vクラス 220 d 6,200,000円
Vクラス 220 d 6,950,000円
アバンギャルド ロング
Vクラス 220 d 7,300,000円
アバンギャルド エクストラロング
それではVクラスに試乗してみましょう。まずは試乗したVクラスのスペックや、試乗した人の走行の評価を聞いてみましょう。
■2.2L 直列4気筒 ターボディーゼル
・最高出力 163馬力
・最大トルク 38.7kg・m
■ミッション 7速AT
■駆動方式 FR
先代モデルの5速ATでは加速時にエンジン音が結構うるさく感じましたが、、7速ATの採用によってエンジン回転数を低く抑えたおかげで、無理にエンジンを回さなくてもスムーズに走ることができます。それでもひとたびアクセルを踏み込めば、広い回転域でフラットにトルクを発揮するエンジンの特性もあって、力強く爽快な加速をしていってくれます。
ミニバンとしては珍しい、ドライブモードを選択できる「アジリティー・セレクト」が採用され、「エコノミカル」「コンフォート」「スポーツ」「マニュアル」の4モードから状況に応じて選択できます。
高速巡航時での直進性は重厚でどっしりしたフィーリングで、ステアリングに軽く手を添えていれば良いだけで、試乗していても安心感があります。先代までのリアのエアサスの代わりに採用された周波数感応式ダンパーと、高剛性のボディによってリアサスの追従性がより高まり、まるで乗用車のようなコーナリングが味わえます。
サスペンションに大幅な改良が加えられたことによって、Vクラスの乗り心地と静粛性は高級サルーン並みに改善されました。試乗で乗り込んだVクラスのアイドリング時のエンジン音は、ディーゼルのそれとすぐに分かりますが、高速を100㌔程度でのクルージング時にはとても静かで、試乗中の運転席の私と3列目の乗員同士で会話が楽にできました。
続いて試乗したVクラスのインテリアについての評価はどうなのでしょう。Vクラスに試乗した人の感想を聞いてみましょう。
商用車兼ミニバン的な先代モデルは、インテリアも事務的な感じが強かったですが、新型Vクラスになって一新されました。試乗したVクラスのインパネ周りは、柔らかいゆったりした曲線のデザインで、何となくSクラスを思わせます。カーナビやコントローラーはCクラスやEクラスと共通だとのことです。
試乗車では2列目を逆向きにして、3列目とお互いに向かい合わせにしてありましった。2列目・3列目のシートレイアウトの自由度はかなり高く、いろいろなアレンジを楽しめるようです。サポート感が高いシートはリクライニングもでき、長時間座っていても疲れませんし、足元を広くすることもできます。
最後に試乗したVクラスの感想や、試乗した人の声を聞いてみましょう。
試乗してみて、前後の重量バランスが理想に近いことが交差点を曲がるようなシーンでも分かり、欧州製モノスペースの中でも異例となる、後輪駆動にこだわる理由が理解できた。
燃費を抑え、国産ラージミニバンとは異なる価値観をアピールできる4気筒ディーゼルの試乗車は魅力的に映った。見た目や仕立てのメルセデスらしさは格段に高められているし、日本車の牙城だったこのクラスに風穴を開ける存在になるかもしれない
初代、2代目では未消化な部分もあったが、3代目の試乗車ではスタイリッシュな内外装を与え、内装も走りも質感を高め、シートアレンジと荷室の使い勝手を良くするなど、乗用車らしさに大きく舵を切った。日本ではトヨタ アルファード/ヴェルファイアの牙城だが、そこに殴りこみをかけるのに十分な競争力を持っている。日本と比べると選択肢の少ない欧州ミニバンだが、Vクラスの登場で欧州市場ばかりではなく、日本の上級ミニバン市場も活性化しそうな予感だ。
ミニバンの背高ボディでスポーツカーのような走りができるわけではないが、アクセル操作や操舵に対する応答性が高いこともあって、積極的に操って試乗しているのも楽しい。スタイリッシュな外観を与えて、内装の質感を高めたVクラスは、マルチバンでは満足できない高級志向の人たちを狙うかのようだ。日本にも当然、大型豪華ミニバンの市場があり、メルセデス・ベンツのブランド力の高さと新型Vクラスの質感の高さがあれば、和製ミニバンの牙城を切り崩せるかもしれない。
成熟した日本のミニバン市場にいよいよ投入されるVクラスのターゲットは、言うまでもなくアルファードやヴェルファイアなどのラグジュアリーミニバンでしょう。メルセデスのブランド力や憧れなどを考え合わせると、Vクラスも一定の人気を集めるのではないでしょうか。
ただ、国内の新車の販売台数が年々減少している中で、お互いにパイの食い合いで終わらないようにしてほしいものです。Vクラスも国産車もお互いに棲み分けできれば良いのですが・・・。
ここまでVクラスの試乗について検証してきました。やはり試乗は大切ですね。皆さんも購入の際には、試乗した上で決めるようにしましょう。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局