昭和レトロなセダン！いすゞ・ベレットに試乗して分かったこと

1973年まで生産され、現在もオーナーズクラブが存在するほどの人気があるベレット。
時代を越えて人気を保つほどの魅力とは・・・
試乗評価の前に、ベレットとはどういう車なのかをご紹介します。

ベレルの姉妹車として1963年にコンパクトなベレットが発売されました。
車名の由来はベレルの小型版という意味です。
発売当時は、個性の強さと飛びぬけた運動性能から「和製アルファ・ロメオ」とも言われていました。
販売の主力はセダンでしたが、特にGTの人気が高く、現在でも愛好家が存在します。

昭和３８年（１９６３）１１月　ベレット発売
昭和３９年（１９６４）　４月　ベレット１６００ＧＴ発売
昭和３９年（１９６４）　９月　ベレット　１３００　発売

◆当時の価格
　ベレット１５００デラックス　６９０,０００円
　スタンダード　６１５,０００円
　１８００ディーゼル　６５５,０００円　
　１８００ディーゼルデラックス　７３０,０００円
　１３００スタンダード　５６０,０００円

ベレットの中古車価格は30～259万円という相場で、当時より価値の上がっている価格の車もあるようです。
綺麗に維持管理されている車が多いので、プレミアム価格となっているのでしょう。

ベレットの燃費は、平均で10.97km/Lということです。

ベレットについての概要を見たところで、本題の試乗評価に入りましょう。
まずは、ベレットの走行性能について、試乗した人の評価を集めてみました。

「高速安定性が高く、直観的な操作性でキビキビとした走り。オーヴァー・ステアリング特性がある。空気抵抗が少なくスピード感がある。」

この試乗では、ベレットの走りの特徴として、オーバーステアリングがあげられています。
試乗した人にしか分からない操作性ですね。

「ハンドリングが良く、走行性能も高い。乗り心地もとてもいい。
パワーがないため出だしが重く、高回転でのエンジン音がけっこうきになる。」

この試乗では、走行性は良いけど出だしのパワー不足に不満が残るようです。
エンジン音は、古い車なので仕方ないかもしれませんね。

「走行性能は標準的で、長距離運転していても疲れない。 視界も良いので走りやすい。」

こちらの試乗では、疲れず走りやすいことが評価されています。
旧車で、普通に走れるということは大事なことですね。

ベレット試乗した人の走行評価を見てきましたが、次は内装についての評価を見ていきたいと思います。
ベレットは旧車ということで、内装は気になるところではないでしょうか。
実際に試乗した人の、内装評価を集めてみました。

「黒一色でスポーティーなメーターやステアリングで、アルファのオーナーになった様な気分になる」

この試乗では、和製アルファロメオと言われる所以を感じたようです。
この感覚は、やはり実際に試乗いなければ分からないでしょうね。

「メーターや操作系などの要最小限のものしかついてないので、まさに羊の皮をかぶった狼といった表現が似合うクルマ。」

こちらの試乗でも、スポーティな内装を評価されているようです。

「収納スペースが広いので大きな荷物も楽に積める。」

この試乗では、コンパクトなボディーの荷室が結構広いと評価されています。

ベレットの走行性や内装の試乗評価では、スポーティな面が多く評価されていたようですが、総合的にはどう評価されているでしょうか。
実際にベレットを試乗した人の総合的な評価を集めました。

「今も惚れ惚れするベレットのデザインは、ミケロティあたりのイタリアン・カロッツェリアの香りがする。」

こちらの試乗では、デザインがイタリア車のようだということで、やはり和製アルファロメオと言われたのがうなずけます。

「お尻が垂れ下がり「ググッ」っと上を向いたスタイルは、戦闘機のようにかっこいい」

この試乗では、スポーティーなデザインが評価されています。

「維持費も安く通勤に使うのに便利。 小回りがとても利いて運転操作がしやすい。 」

こちらの試乗は、旧車でも普段使いができて経済的と評価されています。

「小型なので高速道路で強風が吹くと揺れを感じる。 長時間のドライブは不向き。 後部座席がせまい。」

この試乗では、コンパクトカー故のマイナス点があげられています。

「癖は強かったけどイジりがいのある車。エアコンがないので真夏は大変。」

この試乗では、個性が強く楽しめるところが評価されていますが、エアコンがないのがマイナス点となっています。
エアコンが無いのは愛情でカバーするしかないですね。

ベレットに試乗した人のいろいろな評価を見てきましたが、いかがでしたか？
なかなかお目にかかることができない車だと思うので、実際に試乗した人の意見はとても参考になりますね。
試乗評価を見て分かったことは、ベレットのスポーティな内面とは裏腹なカワイイ外観が、長く愛される魅力なのでしょうね。
旧車としての価値も高いベレットですが、維持管理を考えると少しハードルが高いような気もします。
それでもベレットが気になるという方は、この試乗評価を判断材料の一つにお役立てください。