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2015/09/29
takeitokiyoto
A35。ご存知でした?あのダイハツ工業のフラグシップモデルのダイハツ・シャルマンA35です。調べました!!この凄さはダイハツ工業ならではです。シャルマンA35の生い立ちからA35の性能・価格を、一緒に見て行きませんか?!中古車価格も・・・・!
『A35』を検索サイトで調べると、
●タンパク質のアミノ酸配列のデータベース。
●ベースアンプの一つの製品名
●オースチン車の一車種の名称
等々、たくさん出てきます。
オースチンA35
しかしここでは『A35』をダイハツ工業が製造していた『ダイハツ・シャルマンA35』のことと規定して話を進めていきたいと思います。
『ダイハツ・シャルマンA35』は、前述したとおりかつてダイハツ工業が販売していた乗用車『シャルマン(Charmant )』の一型式のことです。
『ダイハツ・シャルマン』は、販売当時同社のフラグシップモデルとして大人気となった乗用車でした。
ちなみに、シャルマンとはフランス語で魅力的という意味です。
1982 ダイハツ シャルマン 輸出仕様車 DAIHATSU CHARMANT for Export
1974年11月に『ダイハツ・シャルマン』はダイハツ初の最上級車(高級車)として発売が開始されました。
そして、同年12月にはバンを発売され始めました。
ダイハツ・シャルマン 初代
1300ラグジュアリーカスタム
エンジンや足回りは、親会社であるトヨタ自動車のカローラをベースにしていました。
例えば、プラットフォームはE20型カローラをベースに、フロントドアアウターパネルはカローラ(4ドアセダン、5ドアバン)と全く共通となっており、ヘッドランプはカローラの丸型2灯に対してシャルマンは丸型4灯を採用することで、カローラより高級感をアピールしていました。
このようにカローラよりも高級感を打ち出したことから、初代モデルはそこそこの売れ行きを見せました。
デビュー当初は1.2L(トヨタ製3K型OHV)、1.4L(同T型OHV)のエンジンを搭載していました。
1975年11月に一部改良が行われ、セダン全車が昭和50年度排出ガス規制に適合しました。
1976年11月にはマイナーチェンジが行われ、フロントグリルが変更されました。
またスポーツカスタムとグランドカスタムが追加されると同時にAT車が姿を消しました。
この年も、セダン全車が昭和51年度排出ガス規制に適合しました。
1978年3月にも マイナーチェンジが行われ、エンジンを1.2L、1.4Lからそれぞれ1.3L(トヨタ製4K-U型(セダン用)/4K-J型(バン用)OHV)、1.6L(同2T-U型(セダン用)/2T-J型(バン用)OHV)へとスイッチされました。
同年7月には1.6L車にATが復活。
これに伴いセダン全車が昭和53年度排出ガス規制に適合しました。
1981年10月の8年ぶりのフルモデルチェンジで、2代目A35/A55型がデビューし『シャルマン』はひとまわり大きくなりました。
エンジンとトランスミッションは先代同様にカローラの流用でしたが、外板プレスとインテリアはダイハツが独自にデザインしました。
『ダイハツ・シャルマンA35』 2代目
1983年8月に『ダイハツ・シャルマンA35』はマイナーチェンジを行いました。
1987年10月には、ベースとなったカローラセダンがFF化された後もシャルマンはFR方式で生産されたものの、トヨタからダイハツ向けへのシャシーの供給ができなくなったため、結局『ダイハツ・シャルマンA35』は生産中止となってしまいました。
1981(昭和56年)ダイハツ シャルマン A55/A35型 DAIHATSU CHARMANT typeA55/A35
2012年にRS渡辺のサポートを受けたD1GP(全日本プロドリフト選手権)2012年度参戦車輌に1983年型のダイハツシャルマンが選定されました。
A30系シャルマンでは、初となるレース活動です。
シャルマンA35
セダン(4ドア)をベースに、車体へパイプフレームのロールゲージが組まれ、エンジンは最大出力400PSに達するSR20DETに換装されました。
SR20DETエンジン
ここでは、『ダイハツ・シャルマンA35』の新車価格や中古車価格について見てみたいと思います。
まず、『ダイハツ・シャルマンA35』の中古車価格について見てみたいと思います。
調査のために「Carsensor」「Goo-net」「レスポンス」等の中古車価格サイトを調べましたが、どれ一つ『ダイハツ・シャルマンA35』を中古車価格登録しているサイトはありませんでした。
ということで、残念ながら中古車価格について調べることは断念せざるを得ません。
続いて、『ダイハツ・シャルマンA35』の新車価格についてです。
色々なサイトを調査してみましたが、パーツ価格やその他関連商品の価格についての記載はあるものの、車両価格について記載しているサイトはなかなか見つからず、あきらめようとしている時に「シャルマン」カタログ抜粋を載せたものを見つけました。
その中に、新車車両価格の記載がありました。
それによると、
当時の新車車両本体価格:アルテア‐L(オートマチック車)がツートーン・ペイントで146万7000円。LGXのパワーステアリング付き、オートマチック車の新車車両本体価格が127万3000円。1300LEの電動リモコン・フェンダーミラー車の新車車両本体価格が109万7000円
とのことでした。
当時の価格は分かりましたが、今のお金に換算する事によって、価格を実感してみたいと思います。
そのためには、当時1万円の物が、現在は何円ぐらいなのかということから、大体の価格を見てみることにします。
好都合にも、企業物価および消費者物価の戦前基準指数が1つの参考材料になります。
●企業物価指数 735.4(平成26年) ÷ 608.7(昭和49年) = 1.2倍
●消費者物価指数(東京都区部) 1,786.1(平成26年) ÷ 882.4(昭和49年) = 2.0倍
企業物価の戦前基準指数を見ると、平成26年の物価は昭和49年の約1.2倍なので、昭和49年の価格1万円は平成26年の価格約1.2万円に相当する計算になります。
また、消費者物価では約2.0倍なので、価格約2.0万円に相当するという計算になります。
ということは、
●アルテア‐L(オートマチック車)
新車車両本体価格: 146万7000円 × 1.2倍 = 1,760,400円
●LGXのパワーステアリング付き、オートマチック車
新車車両本体価格: 127万3000円 × 1.2倍 = 1,527,600円
●1300LEの電動リモコン・フェンダーミラー車
新車車両本体価格: 109万7000円 × 1.2倍 = 1,316,400円
となります。
なんとなくリアリティーのあるいい価格じゃないですか・・・・・!?
ReUPLaud.1981(昭和56年)ダイハツ シャルマン A55/A35型 DAIHATSU CHARMANT typeA55/A35
“高級セダンの証”とも言われた6ライトサルーンにスクエアな直線スタイルの『ダイハツ・シャルマンA35』。
四隅をピンと張る端正な出で立ちは80年代らしいスッキリ感でダイハツの開発テーマであった『経済的なハイオーナーサルーン』を良く表していると言われた『ダイハツ・シャルマンA35』。
「トヨタ・カローラの兄弟車」と陰口をたたかれたこともあった『ダイハツ・シャルマンA35』。
その素晴らしい存在感はその後後継車である『アプローズ』に受け継がれ、ダイハツの一時期を支えてくれました。
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