ファンの方必見!日産ラルゴの価格はライバル車と比べてどうなのか?
2015/09/29
takeitokiyoto
DMC-12。バック・トゥ・ザ・フューチャーで有名になったあの車。凄い車だったんです!調べました、その性能・価格・その後まで。今でも買えるらしいですヨ、新車も中古車もEV車も!ご一緒に見て行きませんか?DMC-12の凄さを美しさを価格を・・・・
『デロリアン(De Lorean )』とは、アメリカ合衆国にかつて存在した自動車製造会社のことです。
というよりも、同社で唯一製造された自動車『DMC-12』を指す通称として用いられ事の方が多いかもしれません。
デロリアン・DMC-12
『DMC-12』は、世界的に大ヒットした映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』に登場するタイムマシンのベースカーとして、広くその存在を知られているからです。
映画での内装を再現。あやしいスイッチがたくさん。
1975年10月24日、当時ゼネラルモーターズの副社長であったジョン・ザッカリー・デロリアンが、理想の車を作るためにGMを辞職し独立して自ら設立したのがデロリアン・モーター・カンパニー(Delorean Motor Company Ltd. 、DMC)です。
1981年から1983年末までに、DMC-12は約8500台が生産されたそうです。
ここでは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』に登場するタイムマシンではなく、純粋にデロリアン社製『DMC-12』について調べてみたいと思います。
デザインはイタルデザイン社のジウジアーロが行い、X字型バックボーンフレームのシャシーはコーリン・チャップマン時代のロータスが開発しました。
アウターパネルはステンレススチール製(無塗装のヘアライン仕上げ)で、メンテナンスフリーとなっています。
リアに搭載されるエンジンは、プジョー・ルノー・ボルボが共同開発した2849ccのV型6気筒SOHC(いわゆるPRVユニット)で、変速機にはルノー製5MTないし3ATがあります。
DMC-12の足回りは、ロータス・エスプリのものを大型(重量)車用に調整して使用しています。
コイルバネを用いた4輪独立サスペンションで、一部ロータス・エランの部品の流用であるとも言われています。
リアブレーキ・キャリパーはフォード・コルチナの部品の流用品であり、フロントウインドウとリア・ルーバーはロータス・エスプリのものを流用していました。
Lotus Esprit(1979)
横窓は機構上少ししかあかないので、横転時にはランボールギーニ・カウンタック同様にフロントガラスを蹴り破って脱出することが推奨されています。
なんだか、世界各地の名車を一同に会したような車ですネ・・・・?!
ガルウイングドアを開放したDMC-12
生産段階で頻繁に設計変更がなされたこともあり、内装を除く車全体の完成度は初期のものでは「異常」に低かったことが知られていいます。
たてつけは悪く、路面からのショックを受けるとダッシュボードなどはガタビシするほどでした。
当初のできの悪さは、ほとんどのものが販売前に対応されており、さらに後にかなり改善されたので、現在走行可能なDMC-12は極めて完成度の高い車であると言えそうです。
室内は広く、インテリア・デザインは当時のものとしては上質で十分に現代でも通用すると思われます。
当時の英米のモーター・ジャーナリストによれば、「乗り心地は良く、タイヤ・ノイズが気になる以外は、極めて静かで快適」だそうです。
現代の基準からすれば、若干うるさいエンジンであるが、車好きにはたまらない刺激を与えてくれる車のようです。
とても綺麗なデロリアン!DMC-12
1982年10月19日に、社長のジョン・デロリアンがコカイン所持容疑で逮捕されるスキャンダルが発生したことにより(後に無罪)、会社は資金繰りが立ち行かなくなり、倒産に至ってしまいました。
記録によれば、DMC−12はわずか8582台だけが生産されましたが、破産後買い取られた部品を用いてConsolidated International社で製造された分(1983年製)を加えると、さらに918台が世に出たと言われています。
ほとんどが米国内で販売されましたが、Dunmurryの工場内での使用のために数台の右ハンドル車が生産されたという記録もあります。
開発当初の予定販売価格は12000ドル(日本円価格145万円)であったが、実際の販売価格は26500ドル(日本円価格321万円)であり、最後には37000ドル(日本円価格450万円)まで上がってしまったといわれます。
これは製造販売に際して生じた損失を埋めるためであったと言われています。
走行可能なDMC-12が、実際に世界で何台あるのかについては誰も正確に把握していないようですが、「そこそこ動く状態」の車は北米で300台以上、英国も含めたヨーロッパでも高々200台程度ではないかと推測されています。
北米市場では、程度の悪いものは本体価格15000ドル(日本円価格180万円)程度、普通に動くDMC-12は本体価格30000ドル(日本円価格360万円)前後で買えるそうです。
ヨーロッパでは程度の良い車両が本体価格50000ユーロ(日本円価格665万円)以上の価格で取引されることもあるということです。
実際に『DMC-12』を電気自動車として復活させようとしている新生デロリアン・モーター・カンパニーではレストア済みの中古車も扱っており、価格はだいたい本体価格4万5,000ドル(円換算価格約361万円)から本体価格5万5,000ドル(円換算価格約450万円)といったところだそうです。
DMC-12は日本ではヨーロッパ並みの価格になるそうです。
理由は輸入と車検にかかわる費用が膨大になるからだそうです。
日本での『DMC-12』中古車価格が知りたくて、国内の中古車価格掲載サイトを調べましたが、現在中古車登録されている『DMC-12』は見つかりませんでした。
ただし1件だけ、最近まで掲載され「Sold」と表記されているサイトを見つけました。
そのサイトを調べて、次の事項だけが分かりました、
≪1981 デロリアン DMC12≫
●本体価格:890万円
●走行距離:2,900km
■全長×全幅×全高:4267×1990×1140mm ■車両重量:1233kg ■エンジン形式:V型6気筒SOHC ■排気量:2849cc ■最高出力:135ps/5500rpm ■最大トルク:22.9kg-m/3000rpm ■トランスミッション :5MT/3AT ■最高速度:209km/h ■当時の新車価格:2万5000ドル(82年当時、米国内の価格)
(スペックは参考値です)
これら多くの逸話・スキャンダルを伴った希少性と、生産終了後の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」での活躍によって、DMC-12は1980年代を代表する著名なカルトカーとなり、21世紀初頭の現代でも多くの自動車マニアのコレクション対象となっています。
倒産後のデロリアンの設備を取得したStephen Wynneは、現在もDMC-12のオーナーに修理用パーツを供給し続けており、1台丸ごと新車を組み立てることも可能であるそうです。
そして、Stephen Wynneは2007年8月、DMC-12を再生産することを明らかにしました。
しかし、再生産DMC-12では車検に適応し一般道を走らせることはほぼ不可能なため、展示用や富裕層のコレクターズアイテム的な目的で出荷されていました。
そんななかWynneは、アメリカのテキサス州ヒューストン郊外に約3700m²の工場を建設し、そこで新DMC-12を再生産することを新たに計画し始めました。
オリジナルのDMC-12には電装系や配線などにトラブルがありましたが、新バージョンではそれらは改善される予定で、生産台数は月20台とデロリアン社時代と比べて減るものの、ファンからの期待は高いようです。
一方、2011年10月、Stephen WynneはベンチャーEVメーカー・Epic EV と協力し、DMC-12を2013年までにEV化して生産する計画も発表しました。
それによると、電動機は1基で水冷、直流400V、出力215kW(260hp)/5,000 - 6,000rpm、トルク488Nm(49.7kgf・m)/0 - 7,200rpm、最高回転数14,000rpmの仕様のものをリアオーバーハングの低い位置に搭載し後輪を駆動するそうです。
組み合わされる変速機はギア比2.65:1の1速永久固定、ファイナルドライブのギア比は3.12:1で、最高速度201km/h、0 - 60MPH加速は4.9秒と発表されています。
日本での販売価格は、1,280万円(税別、納車諸費用価格込)程だそうです。
DMC-12を電気自動車にした“DMCEV”の仮予約
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