ミドルクラスセダン、トヨタ プレミオ。その実力と評価とは?!
2015/11/14
日野義之
大盛況のうちに幕を閉じた東京モーターショー2015において、トヨタは燃料電池自動車コンセプト『FCV PLUS』を発表しました。世界初披露された『FCV PLUS』には、様々な機能やアイデアが満載。今回は、トヨタ『FCV PLUS』の魅力を詳しくご紹介します!
まずは、トヨタFCV PLUSがどのような車なのかについてご紹介します。燃料電池自動車に興味のある方も、デザイン重視の方も、まずはご一読ください!
トヨタ『FCV PLUS』は、水素エネルギーが普及したあとのサスティナブル社会に向けた燃料電池自動車コンセプトです。いかにも未来社会で活躍しそうな外観ですね。
トヨタは、FCV PLUSの初出展に際して「燃料電池自動車(FCV)は、単に移動するためにエネルギーを消費するだけではなく、社会に分散する電源ともなる新たな役割を担う。エコカーからエネカーへ、もっとクルマが愛される存在になる将来の燃料電池自動車コンセプト」と述べています。
車を電源として位置付けるという考え方は、まさに未来思考と言えますね。
でも、トヨタFCV PLUSの魅力は機能だけではありません。コンパクトなボディサイズに広い室内空間を実現。空気の整流効果を考えた特徴的なエクステリアなど、高いデザイン性を誇ります。
環境に配慮した性能と、デザインを兼ね備えたトヨタFCV PLUS。ここからは、その性能や乗り心地など、様々な観点からレポートしていきます。
まずは、トヨタFCV PLUSの性能についてご紹介していきます。斬新なデザインが特徴的なFCV PLUSですが、性能面でも最新技術が満載!詳しくレポートします。
トヨタ『FCV PLUS』
外観だけでなく、インテリアも近未来的!
トヨタFVC PLUSは、全長3,800 mm×全幅1,750 mm、全高1,540 mmで、ホイールベース3,000 mmのコンパクトサイズ。FCスタックはフロントタイヤ間に、水素タンクはリアシート後方に搭載されています。機能部品を車両の前後に集約する次世代FCVパッケージにより、最適な重量バランスと広大な視界が確保されています。
空気の整流効果を考えた特徴的なエクステリア形状。インテリアには軽さと剛性を両立する三次元立体骨格構造を採用し、先進性と優れた環境性能をイメージさせるデザインになっています。
トヨタ『FCV PLUS』
コンパクトなボディに、様々な機能を満載!
トヨタFCV PLUSには、単なる「エコカー」でなくエネルギーを供給する「エネカー」として、以下の3つの役割をもたせています。
①「つくる」
FCVで発電した電気を自宅や出先での施設などに供給する役割。搭載する水素タンクだけでなく、地域に蓄えられた車外の水素をFCVに受け取り、機動的に発電できる仕組みです。
②「あげる」
駐車中などにFCVが保有する電気を他の車両などに供給する役割。FCVの下部には非接触型の給電装置を備えています。
③「つづける」
車両での役目を終えた燃料電池を発電装置として再利用するもの。FCVの新機構として、車両デザインなどの自由度が高まる4輪インホイールモーター方式を採用しています。
実際にトヨタFCV PLUSを見た人は、どのような感想を持ったのでしょうか?
トヨタFCV PLUSはコンセプトモデルのため、ユーザーレビューはまだありません。メディアや評論家などのレポートをご紹介します。
「最高出力は書かれていませんが、車体が小さい分だけ小さいでしょう。
ただ、軽いので最高速度は出そうです。
見た目はMIRAIより近未来的ですね。
個人的に、全体像はあまり好きではないのですが、車輪がかっこいいですね。
MIRAIと異なり、後輪が横に出ている(というか車体が内側に入っている)為、吸引口が増設されている様です。
酸素が大量に吸入できる分、案外高出力かもしれませんね。」
「デモンストレーションしていたのが、自動運転時に操縦桿型ハンドルが引っ込んで、更にカプセル状の運転席に包み込まれてしまうという斬新なアイデア。
『運転席不要』をヴィジュアル化した面白いコンセプトですが、運転していた人は後部座席に移動する?という事でしょうか?
今後も水素燃料電池車に力を入れていくというメッセージがこもったトヨタのコンセプト車でした。」
東京モーターショー2015で、トヨタFCV PLUSを実際に見ての感想・レポートです。いかがでしたか?
コンセプトモデルとあって、その性能はまだ未知数ですが、モーターショーでの展示やデモンストレーションだけでも、トヨタFCV PLUSの魅力やインパクトは十分伝わってきたようですね。
トヨタFCV PLUSの乗り心地やデザインについてご紹介します。コンセプトカーのため、実際に乗ってみての感想はもう少し先になりそうです。発表されている機能について見ていきたいと思います。
トヨタ『FCV PLUS』
トヨタFCV PLUSの乗車定員は4人。3Dプリンターを使って成形されたフレームにより、軽さと剛性を両立させています。時代の進化を感じますね。
トヨタ『FCV PLUS』
トヨタFCV PLUSのリアビューです。ホイールは車体の四隅にあり、それぞれに駆動用モーター(インホイールモーター)が備わっているとのこと。後方のホイールは隠れたデザインになっているのもポイントですね。
トヨタ『FCV PLUS』
トヨタFCV PLUSの前輪のデザイン。タイヤに直接モーターが埋め込まれています。デザイン性もバツグン!
トヨタ『FCV PLUS』
フロント床下やリヤタイヤ側面には、非接触給電パネルも装備。これにより、トヨタFCV PLUSに貯めた電気を、家や他のクルマ、様々な社会インフラへ給電することも可能になっています。
トヨタ『FCV PLUS』
内装トリムやシートデザインも斬新です。乗り心地を確かめてみたいですね。
世界初披露された、トヨタFCV PLUS。コンセプトモデルのため、価格は発表されていません。トヨタFCV PLUSはどれくらいの価格で市販されるのでしょうか?
トヨタ『FCV PLUS』
最新技術が詰まった燃料電池車、トヨタFCV PLUS。市販されるのはいつになるのでしょうか?
トヨタFCV PLUSは東京モーターショー2015のコンセプトモデルのため、市販される時期や価格は未発表です。
開発にあたり、トヨタ燃料電池車製品企画室の盛合威夫主幹は「10数年後の20XX年。そう遠くない時代の水素社会とクルマの可能性を伝えたい」と話しています。10数年後の世界状況を想定した価格設定になることでしょう。
トヨタFCV PLUSには、エコカーからさらに進化して、エネルギーの地産地消の一翼を担う「エネカー」というポジションが与えられています。地域に電力供給を行って社会インフラに貢献。さらに、車両が寿命を迎えたあとにはFCスタックを取り外し、発電設備として再利用することも想定されているというから驚きです。ここまでの機能をふまえた価格設定となると、一体いくらになるのでしょうか?
現在、トヨタ自動車が販売している燃料電池車『MIRAI(ミライ)』の本体価格は723万6000円です。かなり高額ですが、一般のガソリン車では受けられない補助金など、合計200万円以上の各種優遇を受けられます。
トヨタFCV PLUSは、MIRAIよりもかなりコンパクトな車なので、本体価格も抑えられるのではないでしょうか。補助金などを受けられれば、一般市民にも十分手が届く価格で販売されることも期待できます。
トヨタ『FCV PLUS』
一歩進んだ未来のエコカー、トヨタFCV PLUS。その可能性はさらに広がりそう。
東京モーターショー2015で世界初披露された、トヨタFCV PLUSをご紹介してきましたが、いかがでしたか?エコカーからエネカーへ。その開発コンセプトを見ているだけでも、クルマの新しい役割や使い道を感じますね。
FCV PLUSは近い将来の市販に向けて、今後さらに研究・改良が進められていくと思われます。実際に市販されるときはどんなスタイルに進化しているのか、今から楽しみですね。
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