クライスラーは、ベンツになってサーベラスそしてフィアットなのです
2015/12/25
tace
クライスラークロスファイアは、2003年にメルセデスベンツSLKのコンポーネントを使い、クライスラーのボディを組み合わせ発売された、欧米合作の2ドアスポーツモデルです。今回はクライスラークロスファイアの魅力を改めて調べてみたいと思います。
クライスラークロスファイア クーペ
クライスラークロスファイアは、メルセデスベンツ SLKクラスをベースにクライスラーが販売したスポーツカーです。クーペとロードスター2種類のボディが用意され、生産はドイツのカルマン社が行っていました。
2001年のデトロイトオートショーに同名のコンセプトカーが出展、同年中には市販化が決定し、翌2002年のロサンゼルスオートショーでプロとモデルが展示されました。
クライスラークロスファイア ロードスター
・全長 4059mm
・全幅 1,750mm
・全高 1,288mm
・ホイールベース 2,400m
クライスラークロスファイアロードスターは、2004年に追加されました。ベースであるSLKは電動開閉式ハードトップですが、クロスファイアはソフトトップを備えています。
クライスラークロスファイアの性能は、どのようなものだったのでしょうか?それでは見ていきましょう!
クライスラークロスファイア
V6SOHC18バルブエンジン
総排気量 3,200cc
最高出力 218ps/5700rpm
最大トルク 31.60kgfm/3000-4600rpm
クライスラークロスファイアが搭載するエンジンは、SLK320と同じエンジンで出力特性も変わらず、トランスミッションはシーケンシャルモード「オートスティック」付きの5段ATを採用しています。
クライスラークロスファイア
日本にはNAの5ATモデルのみの展開ですが、北米仕様にはV6、3.2リッターにスーパーチャージャーを組み込んだSRT-6というモデルや6MT搭載車が販売されました。
クライスラークロスファイアは、サスペンションもSLKと形式は同じで、フロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクを採用しています。
クライスラークロスファイアのホイールは、フロントが18インチでリアが19インチと前後で異なるサイズを採用。それに伴いタイヤはフロントが225/40ZR18、リアが255/35ZR19という異径サイズを装着していました。
クライスラークロスファイア
それでは、実際に所有しているクライスラークロスファイアのユーザーレビューを見ていきましょう!
『高速走行時でも車体はかなり安定していて、シートのホールド感も適度。ロングノーズでかつフロントガラスも狭く決して前方視界が良いとは思いませんが、かといって街乗りに不便を感じることもありません。』
『高級な走り屋の車、フェラーリ、ポルシェに次ぐかな、時速100キロまで6.5秒の加速、空力等考えた、カルマン社のヨーロッパ車&アメ車のコラボ。エンジン的にも3200ccなら上品。』
クライスラークロスファイアのユーザーは、そのパワーを含め走行性能には概ね満足している方が多いようです。
では続いて、クライスラークロスファイアの乗り心地とデザインについて見ていきましょう!
クライスラークロスファイア
クライスラークロスファイアの名前の由来は、フロントサイドと、リアサイドのラインが、ボディサイドでクロスすることから名付けられました。バンパーからリアバンパーまで、ボディ中央を走るモールド「センタースパイン」などがデザイン的な特徴です。
クライスラークロスファイア
クライスラークロスファイアのインテリアは、濃淡2色のグレーにを使ったツートーンで仕上げにメタリックカラーのアクセントも加わり、スポーティな印象に仕上がっています。
クライスラークロスファイア
クライスラークロスファイアのリアにつけられたスポイラーは、高速になると自動的にポップアップして空力をアップする仕組みになっています。
では続いて、クライスラークロスファイアの乗り心地とデザインについて、ユーザーのレビューを見ていきましょう!
『珍しい車であるだけにまわりからの注目度が高く、走っていても視線を感じ、停めていても人が寄ってきて「カッコイー!」と言ってくれる、他に類を見ないエクステリアが所有欲を満たしてくれます。』
『ビルシュタインのパフォーマンスキット2を入れています。ゴーカートみたいに硬く悪路では跳ねますが、これが最高です。』
『オープンの心地良さとヒップデザインのカッコ良さ。5年前に見て憧れていた車でした。
内装が少し安っぽいのですが、センターパネルの色がシルバーで、車内がオフホワイトで明るい所が好きです!』
それでは気になるクライスラークロスファイアの価格について見ていきましょう!
クライスラークロスファイア
クライスラークロスファイアは、グループ会社であるメルセデスベンツSLKのコンポーネントを活用し、わずか2年で完成させた1台です。
2003年モデルの価格は以下の通りです。
クライスラークロスファイア クーペ 514万円
クライスラークロスファイア ロードスター 540万円
クライスラークロスファイア
クライスラークロスファイアは、次期モデルを待つことなく2003年からわずか4年間で生産を終了しました。ドイツとアメリカのハイブリッドモデルは意外な組み合わせでしたが、その完成度はかなり高いものでした。
さていかがでしたか?今回はクライスラークロスファイアを性能面を含め、様々な角度から見てきました。現在販売は終了していますが、クライスラークロスファイアのデザインは現在でも十分に通用するものがあります。
これをきっかけに、たまにはスポーツカーについて見直してみるのもいいですね。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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