スバリスト待望のハイブリッド!XVハイブリッドの実力を探る!
2016/05/12
koji324
日本だけでなく、世界中でハイブリッド人気が続く中、2015年に発表されたゴルフGTEはどんなプラグインハイブリッド車なのでしょうか?ゴルフGTEのプラグインハイブリッドシステムの特徴、走行性能、安全性能、レビューを交えてその性能と魅力に迫ります!
ゴルフGTE
ゴルフはフォルクスワーゲンが、製造・販売しているハッチバック型の自動車で、1974年に発表され、2015年現在、7代目が展開されています。日本ではガソリン車とハイブリッド車が販売されています。
今回は、このゴルフのプラグインハイブリッドシステムにスポットを当てて、ゴルフGTEを、見ていきたいと思います。
「ハイブリッド」とは英語で『異なった要素を混ぜ合わせたもの・組合わせたもの』とか『雑種』『混合』などの意味を持つ単語です。ハイブリッドカーは「電気」と「ガソリン」の力で走ることから、ハイブリッドカーと呼んでいます。
ゴルフGTE
ハイブリッドカーには様々な組み合わせがありますが、日本おいては今の所、ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせが、最も一般的な組み合わせでしょう。ここではゴルフGLEに採用されているプラグインハイブリッドシステムについて説明していきます。
ゴルフGTEのプラグインハイブリッドシステムは、110kW/150PS の 1.4 リッター直噴ガソリンターボエンジンと 80kW/109PS の電気 モーターを組み合わせたパラレルハイブリッド式のパワートレインを搭載しています。電気モーターは、 エネルギー容量 8.7kWh の高電圧リチウムイオンバッテリーから電力供給を受けます。外部からの充電 (200V)は、フロントグリル中央にある VW バッジの背後に設置した充電ソケットを介して行います。200V の家庭用電源を使用した場合、満充電に要する 時間は約 3 時間ほどです。
ゴルフGTE PHEVシステム
ゴルフGTEのトランスミッションは、プラグインハイブリッドシステム専用に開発した 6 速 DSG を採用しています。エンジン側 の遮断用クラッチと DSG 内部の 2 つのクラッチの合計 3 つのクラッチがあります。 シフトレバーが「D」レンジにあって、ドライバーがアクセルから足を離すと、エンジンを完全に停止させて惰性走行モードになり、燃料消費を抑えます。一方、シフトレバーが「B」レンジにある場合、アクセル操作と連動して、積極的にエネルギーを 回生し、駆動用バッテリーに充電します。
ゴルフGTEにはプラグインハイブリッド専用のドライビング プロファイル機能があり、ドライバーは基本的に、「E」「HV」「GTE」 という 3 つのモードのいずれかを自由に選択して走行することができます。
①Eモード・・・EV走行モードです。航続可能距離は最大で 53.1kmです。EV 走行を続け、バッテリーの充電量が低下、 あるいは、より大きな駆動力が求められると、システムは自動的に「HV」モードに切り替えます。
②HVモード・・・TSI エンジンと電気モーターを状況に応じて別々、あるいは同時に駆動して効率の良い HV 走行を行います。
③GTEモード・・・1.4 リッターTSI エンジンと電気モーターが同時に作動して、最大のパワーが得られるようになります。さらに、アクセルの反応、シフトタイミング、パワーステアリングのアシスト量がスポーティになり、エンジンもより性能重視のセッティングになります。
このようにゴルフGTEには通常のハイブリッドモードとは別にダイナミックでスポーティな走行性能も兼ね備えています。ちなみにこのGTEモードでは、0-100km/h 加速 7.6 秒という俊足でゴルフGTEを走らせます。
ゴルフGTEのプラグインハイブリッドシステムを見てきました。では、その卓越した走行性能について、もう少し見ていきましょう!
ゴルフGTE
ゴルフGTEに搭載されるエンジンは、定評のある1.4L直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボのTSIエンジンです。
1.4L TSIエンジン
ゴルフGTEに搭載される直噴ガソリンターボの1.4L TSIエンジンは、電気モーターだけでも長時間走行できるため、内燃機関は何週間も使われない可能性があるため、そうした条件に配慮した設計としてベアリングにポリマーコーティングを施し、ピストンリングにも特別なハードコーティングを行っています。
ディスカバープロとは、ゴルフ全般にオプション設定されているナビゲーションを中心にしたインフォテイメントシステムです。
ゴルフGTE専用ディスカバー・プロ
「レンジモニター」、「エネルギーフローインジケーター」、「ゼロエミッション統計」、「e マネージャー」、「360°レンジ」などが新世代自動車の頭脳として機能します。
ゴルフGTEは1.4L TSIエンジンと3つのドライブモードの組み合わせにより、燃費性能と走行性能をより引き上げたモデルになっています。
ゴルフGTEにさまざまな安全装備が搭載されています。
全速度域においてレーダーで前方の車両との距離を探知。衝突の危険を感知するとブレーキシステムをスタンバイし、警告音と警告灯でドライバーに注意喚起を促します。ブレーキングが不十分な場合、システムが介入し自動で車両を減速させて衝突の被害を軽減します。
ゴルフGTE フロントアシスト
また、時速30km未満での走行中にはシティエマージェンシーブレーキ機能が作動。ドライバーが回避操作を行わない場合やブレーキ操作が不十分な場合、システムが介入し、自動的にブレーキを作動させ危険を回避、あるいは追突の被害を軽減します。
ゴルフGTE ブラインドスポットディテクション
リヤバンパーに内蔵されたレーダーセンサーを使用し、側面および後方車両との車間距離と車速の差を測定します。ドライバーの死角となる後方側面に車両を検知した際、ドライバーが方向指示器を操作すると、ドアミラーに内蔵された警告灯が点滅しドライバーに注意を促します。自車両から約20mまでの範囲が検知可能です。
ゴルフGTE アダプティブクルーズコントロール
クルーズコントロールにレーダーセンサーを組み合わせたシステムです。高度なレーダースキャンにより先行車を測定。あらかじめ設定されたスピードを上限に自動で加減速を行い、一定の車間距離を維持することで、長距離走行などでのドライバーの疲労を低減させます。またこのシステムは渋滞などの低速域でも作動し、先行車が完全に停止するまでの範囲で制御が可能です。作動状況はマルチファンクションインジケーターで視覚的に確認できます。
ゴルフGTEにもトレンドの運転支援装置が装備されているみたいで、安全性能もかなり高いですね。
ここまでプラグインハイブリッド車のゴルフGTEを見てきましたが、気になる燃費と価格はどのくらいなのか、ライバル車と比較しながら見ていきましょう!
ゴルフGTE(プラグインハイブリッド)
【ゴルフGTEの価格と燃費】
・4,990,000円(税込)
ハイブリッド燃料消費率(JC08モード、国土交通省審査値)23.8km/L
EV走行換算走行距離(等価EVレンジ、国土交通省審査値)53.1km
ライバル車に選んだのは、プラグインハイブリッドのプリウスPHVです。ハイブリッド車の方は新型に変わったのですが、PHV車は先代のまま販売されています。基本設計が古いので一概に比較できないのですが、車体の大きさがそれほど変わらない5ドアハッチバックという点で比較してみました。
プリウスPHV(プラグインハイブリッド)
【プリウスPHVの価格と燃費】
・3,210,429円(税込)
ハイブリッド燃料消費率(JC08モード、国土交通省審査値)31.6km/L
EV走行換算走行距離(等価EVレンジ、国土交通省審査値)26.4km
ハイブリッド燃費については、プリウスPHVの31.6km/L、ゴルフGTEは23.8km/Lですので、基本設計が古いにもかかわらず、圧倒的にプリウスPHVが優れてますね。しかしEVモードになるとは全く逆でゴルフGTEが上になります。もともとハイブリッドメインから派生したプリウスPHVと、設計段階からプラグインハイブリッド車として作られたゴルフGTEの差が出てしまったのかもしれませんね。プリウスPHVには次期モデルに期待したいと思います。
価格に関しては、プリウスPHVとゴルフGTEの装備、性能差を考えても170万円の差は、少々高いですね。
さて、ゴルフGTEについて色々見てきました。では最後に、ゴルフGTEを購入した人たちの声を見たいのですが、2015年9月に発売を開始したばかりで購入者の声がないので、試乗記事を中心に見ていきたいと思います。
ゴルフGTE
『ただでさえ強力な1.4TSIに電気の力が加わってかつスポーツモードに入ったので良い加速をします。車重もPHEV化で200kg増のハンデなどどこ吹く風ですね・・・・』
『カタログ数値でのPHEV時のカタログ燃費が、トヨタ式ハイブリッドのように何でもかんでも燃費の為に全て切り捨てという、燃費へのストイックさがあまり感じられません。
また輸入車故、ハイオク指定と円安誘導による価格高騰で沢山売れる商品ではないというのが個人的ネックだと思います。同時に、国産のEVで展開されている急速充電器が使えないのも問題ですが、過充電過放電を恐れてのことなら、楽観的に見れるかもしれません(3時間でフル充電可能)。
『パッケージングは、よく出来ていますが、これから更なる改良が加わってくるような気がします。平日の昼間は、家人が近所の買い物に利用し、週末は、家族で長距離ドライブと云う使い方を1台で済ますには、良い選択だと思います。まぁ、それにしてもちょっと高いですかねぇ。420~450万くらいなら購入考えても良いかな? と思いました。』
ゴルフGTE
ここまでゴルフGTEを様々な角度から見てきましたが、いかがでしたか?
プラグインハイブリッドのゴルフGTEはこれまでの燃費優先のハイブリッド車に対して燃費だけではなく、その走行性能を上げるためにもそのシステムを使うという点で新しいプラグインハイブリッドだと思います。しかし、価格面やプレミアムガソリン使用の指定や急速充電ができないなどの面ではまだまだ改良の余地がある気がしました。しかし、ハイブリッド車=日本車という図式はここ数年で無くなるような気がしました。
これを機会に様々なハイブリッド車について見てみるのもいいかもしれませんね。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局