2016/05/11
ゴンタ
爆発の熱で、超高温になるエンジン。ラジエーターは、このエンジンを正常に動かす為の大切な装置です。その働きは、冷やすこと。今回は、このラジエーターと、ラジエーターに使われる冷却水について調べてみました。ラジエーターとは?冷却水って何?
『ラジエーター』とは何なのでしょうか?何となく知っているような、やっぱり全然知らないような・・・。実はラジエーターとは、エンジンと密接に関係している装置です。
燃焼爆発のエネルギーで動く車。この時、エンジンは高温になっています。しかし、高温になりすぎると故障の原因になってしまします。熱くなったエンジンを冷やさなくてはいけないのですが、そこで重要なのがラジエーターです。
ラジエーターはエンジンルームの手前側にあります。車が走っている時に受ける風や、送風機で冷やす必要があるので、ラジエーターは風通しのいい所にあります。エンジンを冷やす為に熱を吸収した冷却水を再び冷やすのがラジエーターなんですね!
ラジエーターと冷却水がエンジンを冷やす仕組み
また、このラジエーターに付いているラジエーターキャップは、ただのキャップではありません。このラジエーターキャップは、ラジエーター内に圧力をかけ、冷却水の沸点を上げています。
ラジエーターキャップ。
圧がかかるようになっています。
エンジンの熱を吸収して、ラジエーターで冷やされ、またエンジンを冷やしに行く冷却水。この冷却水とは何なのでしょうか?
ラジエーターの冷却水。
ラジエーター液、クーラントとも呼ばれます。
ラジエーターの冷却水は、エンジンルーム内のリザーバータンクに入っています。色は、通常緑や赤
などに着色されています。通常の水とは違い、不凍、防錆、防腐の効果があります。そのため、冷却水に水道水などを入れるのは、凍結や錆の原因となり、故障に繋がる恐れがあります。
この冷却水は、一般にはロング・ライフ・クーラント(LLC)と言われています。これは冷却水の寿命を伸ばしたもの。通常使われる冷却水は、このLLCです。
冷却水のリザーバータンク。
左下にはラジエーターキャップが見えますね。
この冷却水が少なくなると起こるトラブルがオーバーヒートです。極端に冷却水が減っている場合は、どこかに穴が開いているなど、修理が必要な場合があります。
密閉空間にある冷却水ですが、ずっと使用していればやはり劣化していきます。劣化が進むと、変色し、十分な機能を発揮できなくなってしまいます。
新しい冷却水と古い冷却水
古い方は、透明感が無く濁っています。
そこで冷却水も他のオイル同様に交換が必要になります。
冷却水の交換時期は、一般には2年毎、と言われています。車検の時に交換することが多いようですね。
また、中には超ロング・ライフ・クーラントと言われる冷却水もあります。この冷却水は、新車時の寿命が7年以上のものもあります。この超ロング・ライフ・クーラントを使用している場合の交換時期は、メーカーの指定の期間で行う様にします。
ラジエーターの冷却水の交換は、2年に1回の車検毎、またはメーカー指定の期間に従えばOKです。しかし、高温のエンジンを冷やす為、冷却水は少しずつ蒸発していきます。先ほども書きましたが、冷却水が少なくなると、オーバーヒートの原因になります。その為、時々冷却水の量をチェックして、補充する必要があります。
早速ラジエーターの冷却水の量をチェックしたいところですが、冷却水も高温です。チェックの前に冷却水の温度が下がっていることを確認しましょう。
まず、メーターパネルの水温計を見て下さい。水温軽の針が『C』に傾いていれば大丈夫です。
水温計
『C』に振れていればチェックできます。
それではラジエーターの冷却水のチェックをしましょう。
まずリザーバータンクを探します。リザーバータンクのキャップには、『COOLANT』や『冷却水』と書かれています。
このリザーバータンクには『FULL』と『LOW』のラインが引いてあり、液面がこの間にあればOK。
冷却水のリザーバータンク。
ラインとラインの間に液面が来ていますね。
また、冷却経路内に錆が発生していると、冷却水は茶色く濁ります。この場合は、冷却水の交換が必要になります。
冷却水は、上のラインまで補充します。
ラジエーターの冷却水の補充には、補充用冷却水または、指定濃度まで薄めた冷却水を使用します。この時、凍結や錆の恐れがあるので、水道水を補充するのはやめた方が良いでしょう。
リザーバータンクのキャップを開けて、アッパーレベルまで冷却水を補充します。
エンジンルーム内の手前側、銀色に光る装置がラジエーターです。
ラジエーターと冷却水について調べてみましたが、いかがでしたか?高温のエンジンを冷やす冷却水と、熱を吸収した冷却水を冷やすラジエーター。どちらも、車の心臓部であるエンジンを守る為に必要なものでしたね。
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