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究極のロードゴーイングスーパーカー、マクラーレンF1の秘密に迫る!

マクラーレンの究極のロードゴーイングカーと言われるスーパーカーのマクラーレンF1についてまとめました。創始者ブルース・マクラーレンの夢と、この車のデザイナーであるゴードン・マレーの嗜好を盛り込んだマクラーレンF1の性能を、余す事無く紹介していきます!

究極のロードゴーイングカー!マクラーレンF1

マクラーレンF1

創始者ブルース・マクラーレンの夢「マクラーレンの名前を冠したロードゴーイングカー」を具現化した車

マクラーレンF1は、マクラーレン・レーシングの創始者で元F1ドライバーのブルース・マクラーレン氏が果たせなかった「マクラーレンの名前を冠したロードゴーイングカー」を具現化する形として1991年に発表されたスーパーカーです。

ブルース・マクラーレン

マクラーレン・レーシングの創始者である元F1ドライバー。1966年にル・マン24時間レース優勝も経験している。

車体の設計も、ブラバムやマクラーレンのF1マシンのデザインを手がけたゴードン・マレー氏が担当しました。新車価格は当時の日本円で1億円以上ととても高価なもので、シャシーの接合にアルミなどを採用、ウインドウォッシャー液のタンクにもチタンを採用するなど、軽量化やレーシング仕様に向けての徹底的な合理化がなされています。

マクラーレンF1を所有している著名人たち

マクラーレンF1はとても高価なスーパーカーですが、そのスーパーカーを所持している方々もとても著名な方が名を連ねています。ここではイギリスの著名人二人を紹介します。

ローワン・アトキンソン

Mr.ビーンで有名なイギリスの俳優

まずは、「ミスタービーン」シリーズでお馴染みのローワン・アトキンソン氏。
プライベートでマクラーレンF1を常用しているそうです。また、イギリスで放送されているモータースポーツ番組「TopGear」にも出演するほどドライビングの腕前も持っているそうです。

デイモン・ヒル

1996年・F1世界選手権チャンピオン

次は、1996年のF1世界選手権チャンピオンのデイモン・ヒル氏。
彼は元々は所持していませんでしたが、友人だった故ジョージ・ハリスン氏が亡くなった時にマクラーレンF1を譲り受け、自宅のガレージに保管しているそうです。

マクラーレンF1の特徴

次は、マクラーレンF1の特徴について紹介します。
本格的なレーシング走行も見越している部分が見られる特徴や、外国の高級車にあるような特徴も持っています。

マクラーレンF1の特徴1:ガルウイング

大きな特徴はドア。ガルウイングとなっている。

まず最初に挙げる特徴は、この縦に開くドア「ガルウイング」です。ランボルギーニ・カウンタックや、「バックトゥザフューチャー」のデロリアンで見た事があるという方も多いのではないでしょうか。

マクラーレンF1の特徴2:左右に助手席

マクラーレンF1の内装①

運転席はバケットシート

マクラーレンF1の内装②

運転席には4点式シートベルト

マクラーレンF1の次の特徴は、運転席が車両の真ん中にあり、その左右に助手席があることです。

これは、運転手が1人だけで乗車している場合に車全体の重量バランスが左右に偏らないためにする設計として考案されました。

また、タイヤハウスのスペースによってペダルの配置が邪魔をされないという利点も大きく関わっています。

マクラーレンF1の性能

それでは、マクラーレンF1の性能を見てみましょう。究極と言われる車なだけあって、常識では考えられないようなスペックを誇っています。

マクラーレンF1

究極のロードゴーイングカーと言われる車なだけあり、基本スペックの時点で既に常識破りの数字が並ぶ

マクラーレンF1の基本スペック

エンジン:水冷60度V型12気筒・DOHC48バルブ(縦置き)
エンジン排気量:6,064cc
全長:4,287mm、全幅:1,820mm、全高:1,140mm
最大出力:636ps/7,400rpm
最大トルク:66.4kgm/5,600rpm
駆動方式:MR
乗車定員:3人

車両重量:1,140kg
最高速度:371km/h(231mph)
駆動方式:6速MT
シャシー:カーボンコンポジットモノコック
パワーウェイトレシオ:1.79kg/ps(557ps/t)

といったスペックになっていました。本当に常識破りの数字が並んでいますね。

更に驚くべき事は、1990年代初頭に限定生産された点にあります。1990年代初頭の車、当然電子制御機構などが一切搭載されていません。現在のスポーツカー(RX-8など)に搭載されているトラクションコントロールシステム(タイヤの駆動を補助するシステム)やABSが全く無いのです。まともに扱うのは至難の業と言えるでしょう。

マクラーレンF1のレース活動

マクラーレンF1 GTR

1995年ル・マン24時間レース総合優勝車。大雨のレースを制した

また、レーシング活動でもマクラーレンF1は活躍しました。最大の功績は、1995年のル・マン24時間レースの総合優勝です。この時は、マクラーレンF1 GTRを供給し、レースに挑みました。

マクラーレンF1 LM

ル・マン総合優勝を記念して、世界で限定5台で作られた

このレースの総合優勝を記念し、マクラーレンF1の限定モデルが世界で限定5台で作られました。

マクラーレンF1は今でも存在するのか?

残念ながら、1991年から完全受注で生産されていましたが、現在では受注も終了したようです。2009年や2010年などにはヨーロッパやアメリカなどでオークションに掛けられていましたが、3億円は下らない値段で落札されたりと、プレミア価格や希少価値がとんでもないことになっています。

なんと、現在でも国内にマクラーレンF1の新車(1995年式)が1台だけ在庫があります。価格は要相談ですが、イギリス本国では2億円の中古車価格相場と言われています。

かなりの値段と常識破りのスペックを誇るこの車ですが、収入に自信のある方は購入を検討してみてはどうでしょうか。

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