愛車に付いた気になるキズを修理してみましょう!直し方は色々!
2016/04/30
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暑い夏にカーエアコンが効かない!大変ですよね。修理にはいったいいくらかかるのでしょう。一口にカーエアコンの修理と言っても簡単なものから大掛かりなものまでいろいろとあります。それぞれ、故障内容別にカーエアコンの修理について整理してみました。
マニュアルのカーエアコン操作パネル
カーエアコンと言ってもいろいろとあります。写真は温度調整をその都度行うマニュアルタイプのカーエアコン操作パネルです。
カーエアコンを修理に出す前に、症状を整理してみましょう。
正しい症状を整備士に伝えることで、金額や修理時間などをより正確に見積もりしてもらえると思います。
例えばカーエアコンの修理と言えば、一般的に「冷たい風が出てこない」ことだと思いますが、この場合でも、急に「冷たい風が出てこなくなった」となれば、電気的、機械的な故障で正常に作動しなくなったことが考えられますし、「なんとなく、冷えが悪い」のであれば、カーエアコンのガスの漏れを疑われます。
カーエアコンの原理
カーエアコンも普通の家庭用のエアコンと原理は同じです。
カーエアコンも家庭にあるエアコンと同様、冷媒(エアコンガス)が循環し気体→液体と変化するときに熱を奪う性質を利用しています。
家庭用のエアコンとの一番の違いはカーエアコンは振動などによりパイプの継ぎ目から冷媒=エアコンガスが漏れやすいことです。
他にも、エアコンガスの圧力を上げるためにコンプレッサーを使っていますが、エンジンからベルトを介して作動しています。高速で回転しているため、長年使っているとベアリングなどが摩耗して故障することがあります。
冷たい風が出てこない。
カーエアコンから風が出ない。出ても、冷たくない。こんな時は修理です。
ーエアコンの故障と主な原因
1、風が出ない。
・ヒューズなど電気的なトラブルとファンの故障など機械的なトラブルが考えられます。
2、風は出るが冷たくない。
・これにはいくつかの原因が考えられます。原因ごとに修理の内容、規模も変わってきます。
①ガス漏れ(ガス不足)、ガスの詰まりなど
②コンプレッサーの故障などによりガスを気化させられない。
③オートエアコンではセンサーの故障により正常に動いていない
冷たい風が出てこない場合はエアコンガスの漏れが考えられます。
カーエアコンの修理で一番多いのはエアコンガスの漏れです。
経年変化で多少の漏れは起きますし、多少の漏れならばエアコンガスの補充で当面は使えることもありますが、基本的には漏れた個所の修理が必要です。
オートエアコンでは電気的な修理が必要なこともあります。
全自動で温度調整をしてくれるカーエアコンは各所のセンサーからの情報で温度調整をしています。
そのため、カーエアコンの故障のなかにセンサーの修理なども入ってきます。
3、カーエアコンのその他の故障
・吹き出し口から白い粉が出てくる。
・エアコンを入れるとエンジンルームから異音がする。
・吹き出し口から嫌なにおいがする
など、これらも修理が必要です。
カーエアコンから風が出てこない場合のほとんどは電気的なトラブルと思われます。
まずはヒューズが切れていないか確認してみましょう。
ヒューズは正常だったり、交換しても直らなければカーエアコンの修理を依頼しましょう。
カーエアコンの修理の前にヒューズをチェック
カーエアコンの電源が全く入らなかったら、ヒューズをチェックしてみましょう。
エアコンガスの漏れは、パイプのつなぎ目、各部品とホースやパイプのつなぎ目で起こりやすく通常は漏れたガスで汚れているので判断はしやすいようです。ただし、室内機などユニット内部で漏れている場合は修理も大掛かりになるようです。
室内でエアコンガスが漏れている場合
室内でエアコンガスが漏れていると思われる場合はダッシュボード類を全部外して点検修理することもあります。
エアコンガスの圧力を上げるコンプレッサーはエンジンに取り付けられていて、ベルトで駆動しています。カーエアコンの設定温度になるとスイッチが入り駆動します。
エアコンガスが通常に入っていてもカーエアコンの効きが悪い場合はコンプレッサーの修理が必要かもしれません。
コンプレッサーはエンジンに取り付けられています。
エンジンからベルトを介して駆動していますが、その駆動をスイッチにより切り替えています。
最近は標準装備されている車も多くなったオートエアコンですが、オートエアコンは各種センサーから得た情報を基にコンピュータが設定温度になるようにカーエアコンを作動させています。
このセンサーが壊れた場合はセルフウォーニング機能により、不良センサーが表示されます。
また、コンピューターが不良の場合も同様にウォーニング機能で判断したり、センサーを強制的に作動させ、その時のコンピューターの動きでコンピューター本体の異常を判断することができます。
・吹き出し口から嫌なにおいがする。
・吹き出し口から白い粉が出てくる。
これは、エバポレーターと呼ばれる室内ユニットにカビや雑菌が付着してにおいがします。
また、エバポレーターには水分が発生しますので、長年つかっているうちに部品が腐食して、その部品が白い粉となって吹き出し口から出てくることがあります。
ガス漏れをしているエバポレーター(左)と新品
エバポレーター内でガス漏れが起こったものと新品を比較してみました。
これらのカーエアコンの清掃、修理は専門の業者にお願いして分解清掃、修理をしてもらうのが良いでしょう。
特に長年使っているカーエアコンの場合は、前述のとおり部品の腐食が始まっている場合があります。
ひどい場合には部品交換をして修理する必要が出てきます。
カビ、雑菌は大量に吸い込むと健康にも影響します。
カーエアコンを作動させると嫌なにおいがするようなら、早めに専門の業者に見てもらうことをお勧めします。
・エアコンを入れるとエンジンルームから異音がする。
これは、コンプレッサーに何らかの故障が発生したことが考えられます。
コンプレッサーはエンジンとベルトで接続され、高速で回転する部品があります。その部品に何らかのトラブルが生じ、異音を発生しているかもしれません。
修理をしないでそのまま使っていると悪化したり、他の部品にも影響することがあります。
異音に気が付いたら、早めに整備工場等でみてもらい、修理しましょう。
ここまでカーエアコンの修理について整理してみました。
では、どこで修理をしてもらうのが良いのでしょう。
ご覧のとおりカーエアコンは部品点数も多く、エンジンルーム、室内と両方に部品があります。
そのため、故障内容の判断、修理には経験が求められます。
カーエアコンの修理には電装屋と呼ばれる、専門の業者が良いでしょう。
早めの修理することで、修理代金も安価で済むことが多いようです。
ちょっと変だなと思ったら、早めにみてもらいましょう。
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